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あなたは今も誰かの心の中で光を放っている

近況を少し話しつつ、『極限返航』を観たあとに思い出した数年前の文章と、今その文章について思うこと。

あなたは今も誰かの心の中で光を放っている
目次

近況共有

こんにちは!みなさん最近はいかがお過ごしでしょうか。Blue Monday なら、よかったら僕の手紙を読んでみてください!

前回、仕事が決まったことを共有しましたが、先週ようやく 5/25 から勤務開始だという連絡を受け取りました。ちょうど僕の誕生日の前日で、新しい始まりとしてはなかなか良いタイミングです。

とはいえ、本当に長く待たされました。面接から勤務開始まで一か月と一週間。東京で部屋探しをした時も、二、三か月前から話を進めておく必要があって(僕は一か月前から探したので選択肢がかなり少なかった)、台湾での経験とはかなり違いました。台湾の大家さんや雇用主は、どちらかというと早ければ早いほどいいという感じで、部屋探しは二週間前くらいから、仕事も「来週から出社できますか」と聞かれることが多いです。

このままだと愚痴が続いてしまうので、勤務開始を待っていた期間の話に戻ります。

本来ならかなりのんびりしていていいはずでした。仕事は決まったし、勤務開始前は休暇のようなものです。でも僕は相変わらず「やるべきだ」と思うことを抱え込みすぎて、毎日システム設計の練習、日本語の勉強、そして執筆を予定に入れていました。

とはいえ、計画は計画です。実際には自然に目が覚めるまで寝て、これはちょっとよくないなと思いながら、漫画アプリや配信サービスを開いてアニメを見たり、下に降りてシェアハウスの人たちと話したりしていました。しかも偶然にも、仲の良い住人たちは五月末までに引っ越す予定で、僕の勤務開始時期とちょうど重なっています。

うまく状態に入れた日も何日かありましたが、たいていはそんなふうにぼんやり過ごしていました。僕にとって一番難しいのは、やはり今この瞬間の自分を認めることなのだと思います。今の自分は「休みたい」のか、今は「作業すべき」なのか。そして、今の自分にとって何がより心地よいのかを、もっとはっきり理解する必要があります。オーストラリアでワーキングホリデーをしていた時、スマホやパソコンに触れず、単純な肉体労働によって頭に余白が生まれる時間があると、自分がより自然体でいられることに気づきました。最近はスマホが常に手元にあり、何かを探したりアプリを開いたりして自分を埋め続けています。だから、生活の中に余白を作り始めようと思いました。そうすれば、もう少し穏やかに自分と一緒にいられるかもしれません。

近況共有はここまでです。今日は本当は、昔の文章(2022/08/26 に書いたもの)を共有したいと思っていました。少し前に『極限返航』を観たあと、星に関するこの数年前の文章を思い出したのです。 ほぼ四年ぶりに読み返すと少し気恥ずかしい内容ですが、それでも僕はこの文章が好きです。だからやはり共有することにしました。このまま置いておくと、きっともっと恥ずかしくなって、ますます公開できなくなる気がするので。

本文開始

大学を卒業してから三年が経ち、僕は少しずつ消えていっているような気がする。

学校を離れて社会に出ることは、小さな池から海へ泳ぎ出すことに似ている。慣れ親しんだ境界は消え、世界は目の前で広がり、水平線の見えない果てまで続いていく。

空間は広くなったのに、人と人との距離は遠くなった。大学時代は、誰かの近況を知るのはとても簡単だった。知りたくなくても耳に入ってくるほどだった。けれど、果てしなく、定義しようのない社会の中では、自然と人々と連絡が途絶えていく。

社会に出てからの三年間で、僕はかつて自信を持っていた自分を忘れた。かつて何かを貫いていた自分を忘れた。損得を考えずにいられた自分を忘れた。僕は...ほとんどすべての自分を忘れてしまった。

最近、友人が開いたパーティーに参加するまでは。

彼女に誘われた時、僕は実はかなり意外だった。彼女も僕が来ることにかなり驚いていた。そして僕は、彼女が驚いたことにさらに驚いた。

僕はいつから、パーティーが苦手な人間になったのだろう。

よく考えてみると、僕はもう自分についての考えを持っていないことに気づいた。僕はどんな人間なのか。今の僕は他人の目にどう映っているのか。今では、簡単な自己紹介ですら少し考え込んでしまうかもしれない。

そんなふうに自分について沈み込んで考えている時、N が目に入った。N も僕も C 大学の卒業生で、彼はけっこう有名だったので、僕は一目で彼だとわかった。彼もたぶん僕のことを知っているのだろうと思った。ただ、僕たちはこれまで接点を持つきっかけがなかった。

このパーティーを主催した友人は T 大学出身だったので、会場にいる人はほとんど T 大学の学生だった。N も僕と同じように少し戸惑っているように見えた。僕たちはどちらもこのパーティーに馴染めていなかった。彼がスナックバーの前を何度も行き来しているのを見て、僕は彼が何をしているのかわかる気がした。気まずい時は、とりあえず食べればいい。

「こんにちは、N さんですか?」僕はお菓子を取る時に彼に声をかけた。

彼は振り向いて僕を見た。顔に浮かんでいた気まずそうな表情が驚きに変わり、それから大きな笑顔になった。

「P?知ってるよ!昔、学校でめちゃくちゃ有名だったよね!」N は驚きと喜びの混じった顔で言った。

「いやいや、君の方こそ有名だったよ!それに最近、S のストーリーでよく見かけるし!」僕は社交辞令のように返しつつ、彼の熱量に少し驚いていた。

「いやいやいや。本当に有名だったよ。C 大学で君のことを知らない人なんていた?」N は目を輝かせながら言った。

彼は本気で僕が有名だったと思っているようだった。僕は昔、本当にそんなに有名だったのだろうか。C 大学で過ごしていた頃の記憶が、少しずつ浮かび上がってきた。

記憶の中に、派手な服を着た人が見えた。パッチワークの古着ジャケットを着て、キャップを後ろ向きにかぶり、歩く時には不思議なリズム感があった。顔には笑みを浮かべ、よくわからない手振りをしていた。それが、昔の僕だった。

「僕たちの振り付けを手伝ってくれたこと、あったよね?」N の問いかけが僕を現実に引き戻した。

「ああ、そうだ。外交酒舞会?」ぼんやりした記憶がよみがえり始めた。僕は三組の男女の前に立ち、基礎のない人たちに二か月で華やかなオープニングダンスを教えなければならなかった。当時の僕にとって、それはかなりの挑戦だった。

でも振り付けそのものよりも、人前に自信を持って立っていた感覚の方をよく思い出した。そして、ただ一つのダンスを覚えてもらうだけではなく、ダンスへの愛や考え方を伝えようと、どれほど一生懸命だったかも思い出した。

「当時、どうして僕に頼むことになったんだっけ?」僕はその時の細かいことをもっと知りたくなった。

「当時、ダンスサークルの人をあまり知らなかったんだけど、君のことは知っていたんだ。君は本当に有名だったから、それでお願いすることにした。あとからも、君に頼んで本当によかったって思ったよ!反響もすごくよかったし!」N はそう言った。N の目の光はますます熱を帯び、僕はその視線を見返すのが少し難しくなった。でもその熱は、この数年の僕のわだかまりを少しずつ溶かしていき、心が温かくなっていった。

その時、T 大学の友人たちがやって来た。僕は N を彼らに紹介し、N は僕の学校で有名だった人だと言った。すると N はすぐに、C 大学では僕こそ伝説的な人物だったと彼らに話し始め、しばらく大げさなくらい僕を褒め続けた。そこで僕はようやく、彼の心の中にいる自分の姿を見た。彼は大学以降、僕と接触したことはない。正確に言えば、僕たちは一度も本当に接触したことがなく、ただ互いの存在を知っていただけだった。それでも彼の中の僕は、あの頃のまま止まっていた。今の僕は彼を通してもう一度自分を見て、過去へ戻り、かつての自分と対話していた。

そこで初めて気づいた。たとえ今の僕がこんなふうであっても、かつて努力した痕跡は、今も他人の心の中に残っているのだ。

それは宇宙を観測する感覚に似ている。宇宙を観測する時、今僕たちが見ている恒星は、その光が僕たちの目に届いた時には、もう死んでいるかもしれない。

恒星は、自分の光が果てしない宇宙のどこを照らしたのかを永遠に知らないかもしれない。それでも、その温かな光は、星が死んでからどれほどの年月が経ったあとも、宇宙のどこかの片隅を照らし続けている。どこかの惑星は、今もその光の恩恵を受けているかもしれない。

N は、僕だけの宇宙望遠鏡のようだった。彼を通して、過去の自分が放っていた光を見た。

午前四時、僕は帰りのタクシーに乗った。車窓に映る自分の姿を見た時、こちらを見返すその人の目の奥に、一筋の光がよぎったような気がした。

結び

自分で読み返すとやはり少し気恥ずかしく、自画自賛しているようにも感じます。でも今朝、叔父と話していた時、僕が作った炒めインスタント麺を見せると「おいしそう」と言ってくれました。その瞬間、僕は反射的に「いやいや」と言いそうになり、また自分が褒め言葉を受け取るのが苦手なのだと気づきました。この文章も、自分への肯定的な評価をもう少し受け入れるための一歩にしたいと思います(四年前のことであり、しかもさらに昔の自分への評価ではありますが)。

冒頭で話した、キャンパスから社会へ出ることに比べると、今は台湾からオーストラリア、そして日本へ来て、僕は本当に海へ泳ぎ出したのだと感じています。あの水平線は、もっと遠くまで続いていたのです。

それに比べて、今の友人関係はさらに小さくなりました。でも残っている一人ひとりとは、より近い距離にいます。

僕は『インターステラー』のように過去へ戻って自分の幽霊になることはできません。でも過去の自分は、未来の光になることができます。あるいは、先に誰かの光になってから、自分のところへ照り返してくることもあるのだと思います。

せっかく日本まで来て、この数年ずっと僕を縛っていた大きな目標を実現したのだから、これからも書くことや他の創作を通して光り続けていきたいです。

最後に、冒頭のような雑談っぽい感じはどうでしたか?自分が書いているものは単なる記事ではなくニュースレターなのだと、だんだん意識するようになりました。だから冒頭と結びも、あなたの受信箱に届く一通の手紙らしくしたいと思っています。

当時この文章を読んでくれた瘋狂寫作會の友人たち、そして今、初稿を読んでフィードバックをくれた minYA-Xuan翰元 に感謝します。

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