シロクマ効果
ある考えを抑え込もうとすると、かえってその考えが鮮明になることを指す。実験では被験者に「シロクマのことを考えないでください」と伝えたのに、頭の中に何度もシロクマの姿が浮かんだ。
英語では The White Bear Effect といい、Ironic Process Theory(皮肉な反跳理論)とも呼ばれる。
心理学者 Daniel Wegner が提唱したもので、ある考えを抑え込もうとすると、かえってその考えが鮮明になることを指す。実験では被験者に「シロクマのことを考えないでください」と伝えたのに、頭の中に何度もシロクマの姿が浮かんだ。
その仕組みは、何かを考えないようにしている間、脳が同時に「今それを考えていないか」を確認しなければならない、というものだ。
意志の力がうまく働かない理由も、これで説明できる。「何かをしない」という形で自分にルールを課すと、二倍の気力を使ううえ、結局そのことを何度も考えてしまう。
たとえば「お菓子を食べない」「SNS を見ない」「次のエピソードを見続けない」と自分に言い聞かせると、かえってお菓子や「いいね」とコメント、見たいドラマやアニメが頭に浮かぶ。意志の力で何度かは勝てても、長く続けるのは難しい。
それよりも、代わりになるものを探し、今の自分を受け入れ、できるだけ肯定的な言い方をするほうがよさそうだ。
「SNS を見ない」ではなく、「どの記事や本を読もうか」と考える。SNS を見たい気持ちと戦うのではなく、代わりにできることを見つけて実行する。
この Stream を始めたのも、普段なら SNS に投稿するような断片的な考えを、まずはここに書いて、気が向いたら後で SNS にも載せたいからだ。ここでは読む人が少し違うと意識するし、「いいね」やシェアがもたらすドーパミンの刺激も追いかけなくなる。そのぶん、文章の質をもっと自然に大切にできる。
ほかにもいろいろな場面で使えそうな気がする。特に、できるだけ肯定的に言い表すこと。言葉の選び方は、気づかないうちに考え方にも影響する。また何か思いついたら、ここで共有したい!
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